
こんにちは。
ここでは「ピタでん」について解説します。
ぴたでん?...新電力?
はい、「株式会社 F-Power」が提供する電力小売りサービスの「ピタでん」です。
ふ~ん? 変な名前...安いの?
よし子さんに、ピタっと当てはまる安い料金プランですよ。
よし子さんは「60A契約」で、電気の使用量も多いので「使いたい放題プラン」でどのくらい節約できるか解説していきます。
ここでは、60A契約での解説になりますので、60A契約でない方は下のリンク先をご覧になってください。
それではみていきましょう。
目次
ピタでんの供給(東京電力)エリア

ピタでんは、全国(沖縄を除く)の地域で電気の供給サービスを行っていますが、ここでの解説は、
「東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、栃木県、群馬県、茨城県、山梨県、静岡県の富士川以東」
になります。
以前は東京電力だけが電気を供給していた地域になります。ですので、このエリアは東京電力エリア、東京電力管内、または、単に関東エリア、東京エリアといろいろな言われ方があります。
また、現在は東京電力から分社化した東京電力エナジーパートナーが電気の小売りする部門を担当しています。
後の説明で出てくる「燃料費調整額」に関係してくるので、「東京電力エリア ≒ 東京電力エナジーパートナーの供給エリア」ということを覚えておきましょう。
東京電力エナジーパートナーとの電気料金単価の比較
下の写真は、東京電力エナジーパートナーの検針票です。赤枠内に「ご契約種別/従量電灯B」と「ご契約/60A」と記載されていますので、まずは確認してみましょう。

上記写真の内訳からも読み取れますが、電気料金は、「基本料金」+「電力量料金」±「燃料費調整額」+「再エネ発電賦課金」の4項目の合計で計算されます。
そこで、まず「基本料金」と「電力量料金」の比較についてです。
下の表は、「従量電灯B」の料金単価表です。基本料金は、ご契約60Aに対して毎月支払う固定料金になります。電力量料金は、電気の使用量に応じて料金単価が3段階に上がっていくものです。
【60A契約】従量電灯Bの料金単価
電気料金 単価 |
基本料金 |
電力量料金(1kWh) | ||
第1段階料金 | 第2段階料金 | 第3段階料金 | ||
0kWh以上120kWhまで | 120kWhを超え300kWhまで | 300kWhを超えるもの | ||
従量電灯B | 1,716.00円 | 19.88円 | 26.48円 | 30.57円 |
(横スライドできます)
次に「使いたい放題」の料金単価です。従量電灯Bとは、全く違っています。詳しく解説すると、
- 電気の使用量が500kWhまでは、定額の12,220円
- 501kWhから、上記の12,220円に、27.5円を1kWh使用するごとに追加していく
のようになっています。
【60A契約】使いたい放題の料金単価
電気料金 単価 |
基本料金 (定額) |
電力量料金(1kWh) |
500kWhまで | 500kWhを超えるもの | |
使いたい放題 | 12,220円 | 27.50円 |
(横スライドできます)
2つの料金プランの基本料金や単価だけでは単純に比較できません。
12,220円って高いし、どっちが安いか、さっぱり分からないわ。
分かりづらいので、後でグラフと一緒に説明します。
「燃料費調整額」と「再エネ発電賦課金」 の比較
次に月毎に変動する「燃料費調整額」についてです。
東京電力エリアにおいて、 電気料金に燃料費調整額と内訳がある場合、ピタでんだけでなく、全ての電気を小売りする会社は、東京電力エナジーパートナーと同じ燃料費調整額の単価になります。
乗り換えても、燃料費調整額の単価は同じになるのね?
電気料金に燃料費調整額を採用している場合です。
「再エネ発電賦課金」についても同じ料金単価になります。「再エネ発電賦課金」は経済産業大臣によって1年毎に決定される国策のため、東京電力エリアだけでなく、こちらは全国で同じになります。
「比較するときにどう計算すればよいか」と疑問を感じると思います。ですが、この2つの項目は単価が同じになるので、節約金額は0円になります。
この2つは節約に関係ないのね!
ただし、例外はあります。燃料費調整額ではなく、市場連動といった項目などを採用している場合です。当サイトでは、ランキングには入れず、別に取り上げて解説しています。
さらにですが、今回の料金プランは特別です。
今回の使いたい放題プランは、「燃料費調整額」と「再エネ発電賦課金」は基本料金(定額)の中に入っている、という内容になっています。
まーっ! この場合はどうなっちゃうの?
使いたい放題プランに「燃料費調整額」と「再エネ発電賦課金」はないものとすると理解し易くなります。
使いたい放題プランに「燃料費調整額」と「再エネ発電賦課金」はないものとする、といっても分かりづらいと思いますので、後に出てくるシミュレーションの内訳で確認してください。
節約金額をグラフで見てみよう
「基本料金」+「電力量料金」±「燃料費調整額」+「再エネ発電賦課金」を合計した2社の電気料金をグラフにしてみます。
燃料費調整額と再エネ発電賦課金については、2020年3月の単価(燃料費調整額:-2.13円/kWh、再エネ発電賦課金:2.95円/kWh)で計算しています。

...?
では、乗り換えを想定して「従量電灯B」から「使いたい放題」の電気料金を引いてみましょう!

横軸は、グラフ1と同様に、1ヵ月あたりの電気の使用量を表しています。縦軸は、従量電灯Bと比べたときの節約金額になっています。
グラフから分かることは、399kWhからやっと節約金額として、1円が発生するということです。しかも、399kWh未満はかなりのマイナスの節約金額、つまり、割高になってしまいます。
ですので、電気の使用量が多めの家庭限定ということが分かります。
399kWhで1円なんだから、電気の使用量が多くても、そんなに節約金額は多くはならないのよね...?
いいえ、 よし子さんの家庭の検針票を見てください。
最も重要な判断基準の一つ
電気料金や単価の比較に重点を置かれると思いますが、「電気の使用量」が最も重要になります。
「電気の使用量」を把握できて、やっと比較や節約金額が計算できます。
「電気の使用量」 は下の写真の赤枠内に記載されています。

再度、グラフ2を掲載します。 よし子さんの「ご使用量」がどこに当てはまるか見てみましょう。

600kWhだから... えーっ!? 3,561円も節約になるの!
ちょっと待ってください! 何月の検針票で見ましたか?
違うの~?
電気の使用量は一定ではなく、夏の暑い季節や寒い季節などは特に多くなります。逆に、春、秋には電気をあまり使いません。そのため、たった1枚の検針票では、自分の生活スタイルによる電気の使用量を捉えることはできません。
ですので、1年間分の電気使用量の平均値で考える必要があります。12枚の検針票の「ご使用量」を足して、12で割った数値です。
1年間分の「ご使用量」の平均値が自分の生活スタイルとなる電気の使用量になります。
そう言われてみると...そうよね~?
その電気の使用量によって各電力会社の節約金額が変わってくるので、比較するとき重要ですよ。
節約金額をシミュレーションしてみよう
グラフ2は拡大しても見にくかったと思いますので、以下のシミュレーションで節約金額を確かめてください。
「燃料費調整額」は1年間分、「再エネ発電賦課金」は2年間分を掲載し、順次更新していきます。
また、仮の燃料費調整額をリストに入れていますので、プラスやマイナスに変動したときにどう節約金額が変わるか、確認してみてください。
注意点:シミュレーションで節約金額がマイナスになる場合は、乗り換える前より電気料金が高くなることなので注意してください。
節約したお金で旅行に行けるじゃない!
1年間、毎月、メモしておけば、節約金額を把握できますよ。
節約金額の計算例
よし子さんの節約金額の計算例をご覧になって、あなたの節約金額に当てはめながら確認していってください。
・1年間:
12ヵ月×3,561円/1ヵ月節約金額=42,732円
・4年間:
4年間×42,732円/1年間節約金額=170,928円
・10年間:
10年間×42,732円/1年間節約金額=427,320円
1ヵ月でも約3千5百円の節約になりますが、当然ながら電気料金は一生支払い続けるものです。また、大学生なら4年間は支払い続けるでしょう。長期的に1年間、4年間、10年間とみれば、節約金額はとても大きな金額になっていくことが分かります。
1年間で、約4万2千円も節約になるの!!
12ヵ月分を平均した使用量で計算しているので、12を掛ければ、実際の1年間分の節約金額に近い値になります。
申し込み、支払方法、 引っ越しで気になる解約金等について
以下の表は、申し込み時に必要なもの、支払い方法などをまとめた表になります。
【準備するもの】 | 【支払い方法】 |
・電気の検針票 (新規契約は不要) ・郵便番号、住所 ・メールアドレス ・電話番号 ・使用開始の年月日 |
・クレジットカード のみ |
【解約金】 | 【その他】 |
・1年未満の契約の場合 2,000円 |
・スマートメーター 設置無償 ・契約事務手数料なし |
まとめ
ここでは節約金額を理解しながら、シミュレーションできたのではないかと思います。
この「使いたい放題プラン」は基本料金の金額が大きいので、最初は割高の感じを受けますが、実際は圧倒的な安さであることが理解できたと思います。
また、500kWhまで定額ですので、500kWhまで電気を使わないと損をします。エアコンやポットなどをもっと長く使用した方が良いということになります。
仮に、他の料金プランに乗り換えても、結局は節電はすると思います。ですが、この料金プランは電気を使わないと損をするという状況になるのです。
つまり、この「使いたい放題プラン」は、節約金額が多く発生し、さらに、少なくとも500kWhまでは電気を使った方が良いという余裕も持たせてくれる画期的な料金プランなのです。
評判や口コミは不要です。
あなたの電気の使用量が約500kWh前後、または、それ以上なら、当サイトとしてもおすすめの料金プランです。
お申し込みする場合、インターネットでの公式サイトからのみになっていますので、下のリンクボタンをご利用になってください。
今回解説したF-Powerには、2つの家庭向け料金プランがあります。今回は1つの料金プランを解説しましたが、節約金額の多さに衝撃を受けたのではないでしょうか。
何かあるのではないかと不安になってしまいますが、F-Powerは自社の発電所を積極的に建設し、電力供給で実績を伸ばしている企業なので何の心配はいりません。


F-Powerは電力事業における高度な技術のある企業だと感じます。当サイトとして、おすすめできる企業の料金プランです。
→ピタでんの公式サイトはこちら