
こんにちは。
ここでは、旅行業界で知名度の高い「HISのでんき」について解説します。
楽しみ! 旅行割引もあるんでしょ!
はい、あります。
よし子さんは「50A契約」の東京エリアになるので、「プライム50東京」の料金プランがいいでしょう。
HISでんきは、旅行割引だけでなく、電気料金についても上位にランクインしているので、注目度は高いです。
また、ここでは「50A契約」での解説になりますので、50A契約でない方は下のリンク先をご覧になってください。
それではみていきましょう。
目次
HISでんきの供給(東京電力)エリア

HISでんきは、全国で電気の供給サービスを行っていますが、ここでの解説は、
「東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、栃木県、群馬県、茨城県、山梨県、静岡県の富士川以東」
になります。
以前は東京電力だけが電気を供給していた地域になります。ですので、このエリアは東京電力エリア、東京電力管内、または、単に関東エリアなどといろいろな言われ方があります。
また、現在は東京電力から分社化した東京電力エナジーパートナーが電気の小売りする部門を担当しています。
後の説明で出てくる「燃料費調整額」に関係してくるので、「東京電力エリア ≒ 東京電力エナジーパートナーの供給エリア」ということを覚えておきましょう。
東京電力エナジーパートナーとの料金単価の比較
下の写真は、東京電力エナジーパートナーの検針票です。写真の検針票 は30Aですが、赤枠内に「ご契約種別/従量電灯B」と「ご契約/50A」と記載されていますので、まずは、ご自身の検針票を確認してみましょう。

上記写真の内訳からも読み取れますが、電気料金は、「基本料金」+「電力量料金」±「燃料費調整額」+「再エネ発電賦課金」の4項目の合計で計算されます。
そこで、まず「基本料金」と「電力量料金(第1~3段階料金)」の比較についてです。
【50A契約】電気料金の単価比較表
電気料金 |
基本料金 | 電力量料金(1kWh) | ||
第1段階料金 | 第2段階料金 | 第3段階料金 | ||
0kWh以上120kWhまで | 120kWhを超え300kWhまで | 300kWhを超えるもの | ||
従量電灯B ▼ プライム50東京 |
1,4300.00円 ▼ 715.00円 |
19.88円 ▼ 23.54円 |
26.48円 ▼ 23.54円 |
30.57円 ▼ 23.54円 |
割引額 | -715.00円 | +3.66円 | -2.94円 | -7.03円 |
(横スライドできます)
基本料金は、ご契約50Aに対して毎月支払う固定料金になります。従量電灯Bより、プライム50東京は、715円安くなっています。
電力量料金は、電気の使用量に応じて料金単価が3段階に上がっていくものです。 従量電灯Bと比べると、第1段階料金は3.66円高く、第2段階料金は2.94円安く、第3段階料金は7.03円安く設定されています。
単価の1つが高くなっているのよね...高くなってしまうの?
分かりづらいので、後でグラフと一緒に説明します。
「燃料費調整額」と「再エネ発電賦課金」 の比較
次に月毎に変動する「燃料費調整額」についてです。
東京電力エリアにおいて、 電気料金に燃料費調整額と内訳がある場合、HISでんきだけでなく、全ての電気を小売りする会社は、東京電力エナジーパートナーと同じ燃料費調整額の単価になります。
乗り換えても、燃料費調整額の単価は同じになるのね?
電気料金に燃料費調整額を採用している場合です。
「再エネ発電賦課金」についても同じ料金単価になります。「再エネ発電賦課金」は経済産業大臣によって1年毎に決定される国策のため、東京電力エリアだけでなく、こちらは全国で同じになります。
「比較するときにどう計算すればよいか」と疑問を感じると思います。ですが、この2つの項目は単価が同じになるので、節約金額は0円になります。
この2つは節約に関係ないのね!
ただし、例外はあります。燃料費調整額ではなく、市場連動といった項目などを採用している場合です。当サイトでは、ランキングには入れず、別に取り上げて解説しています。
節約金額をグラフで見てみよう
「基本料金」+「電力量料金」±「燃料費調整額」+「再エネ発電賦課金」を合計した2社の電気料金をグラフにしてみます。

燃料費調整額と再エネ発電賦課金については、2020年3月の単価(燃料費調整額:-2.13円/kWh、再エネ発電賦課金:2.95円/kWh)で計算しています。
安いのよね...?
では、乗り換えを想定して「従量電灯B」から「プライム50東京」の電気料金を引いてみましょう!

横軸は、グラフ1と同様に、1ヵ月あたりの電気の使用量を表しています。縦軸は、従量電灯Bと比べたときの節約金額になっています。
基本料金は、従量電灯Bよりプライム50東京が715円安いので、節約金額として715円からスタートしています。
電気の使用量が0kWh~120kWhまでは、電力量料金の1段階目にあたります。プライム50東京が3.66円高いので、右肩下がりになっています。
ですが、電力量料金の第2段階目(120kWh~300kWh)が2.94円安く、さらに、第3段階目(300kWhを超える)が7.03円安くなっているので、傾斜がだんだん急になっています。
単価の1つが高かったので、どうなるか予想できなかったと思います。ですが、乗り換えても高くなることもなく、電気の使用量が多ければ多いほど、節約金額が増えていく料金プランと言えます。
電気を多く使っても、節約金額は増えていくのね!
ちょっと待ってください! よし子さんの家庭の検針票を見てください。
最も重要な判断基準の一つ
電気料金や単価の比較に重点を置かれると思いますが、「電気の使用量」が最も重要になります。
「電気の使用量」を把握できて、やっと比較や節約金額が計算できます。
「電気の使用量」 は下の写真の赤枠内に記載されています。

再度、グラフ2を掲載します。 よし子さんの「ご使用量」がどこに当てはまるか見てみましょう。

600kWhだから、月に2,914円節約になるのね!
ちょっと待ってください! 何月の検針票で見ましたか?
違うのーッ?
電気の使用量は一定ではなく、夏の暑い季節や寒い季節などは特に多くなります。逆に、春、秋には電気をあまり使いません。そのため、たった1枚の検針票では、自分の生活スタイルによる電気の使用量を捉えることはできません。
ですので、1年間分の電気使用量の平均値で考える必要があります。12枚の検針票の「ご使用量」を足して、12で割った数値です。
1年間分の「ご使用量」の平均値が自分の生活スタイルとなる電気の使用量になります。
そう言われてみると...そうよね~?
その電気の使用量によって各電力会社の節約金額が変わってくるので、比較するとき重要ですよ。
節約金額をシミュレーションしてみよう
グラフ2は拡大しても見にくかったと思いますので、以下のシミュレーションで節約金額を確かめてください。
「燃料費調整額」は1年間分、「再エネ発電賦課金」は2年間分を掲載し、順次更新していきます。
節約したお金で旅行に行こっかな!
1年間、毎月、メモしておけば、節約金額を把握できますよ。
節約金額の計算例
よし子さんの節約金額の計算例をご覧になって、あなたの節約金額に当てはめながら確認していってください。
・1年間:
12ヵ月×2,914円/1ヵ月節約金額=34,968円
・4年間:
4年間×34,968円/1年間節約金額=139,872円
・10年間:
10年間×34,968円/1年間節約金額=349,680円
1ヵ月でも約3千円の節約になりますが、当然ながら電気料金は一生支払い続けるものです。また、大学生なら4年間は支払い続けるでしょう。長期的に1年間、4年間、10年間とみれば、節約金額はとても大きな金額になっていくことが分かります。
1年間で約3万5千円も節約になるの!!
12ヵ月分を平均した使用量で計算しているので、12を掛ければ、実際の1年間分の節約金額に近い値になります。
特典・オプションサービスについての説明
電気料金プランに付帯するサービスについての説明になります。
旅行代金がお1人様あたり最大3,000円割引
下図からも読みとれると思いますが、国内旅行や海外旅行の代金がお1人様あたり最大で3,000円割引になります。その利用回数に制限はありません。

上図で「たのしいでんき」とありますが、「HTBエナジー」のいろいろな料金プランをまとめた総称になります。「たのしいでんき」の一つの料金プランとして、今回解説した「プライム50東京」があるということですので、心配はいりません。
申し込み、支払方法、 引っ越しで気になる解約金等について
以下の表は、申し込み時に必要なもの、支払い方法などをまとめた表になります。
【準備するもの】 | 【支払い方法】 |
・電気料金の検針票 (新規契約は不要) ・郵便番号、住所 ・メールアドレス ・電話番号 ・使用開始の年月日 |
・クレジットカード ・口座引き落とし ・コンビニ払い |
【解約金】 | 【その他】 |
・解約金あり 1年未満2,000円 |
・スマートメーター 設置無償 ・電話サポートは平日のみ |
まとめ
プライム50東京は、従量電灯Bとは比べ物にならないくらい安い料金プランであると理解できたのではないでしょうか。
また、利用回数無制限の旅行割引のサービスもついてきます。ランキングだけでは検討できない料金プランとも言えます。
当サイトとしても、おすすめの料金プランです。
ご契約が50Aの方なら、直ぐに乗り換えした方が良いでしょう。
HTBエナジーは、長崎県佐世保市にあるテーマパークの「ハウステンボス」から作られる新たなエネルギー事業として生まれました。

そのHTBエナジーが提供する「プライム50東京」という料金プランは、「たのしいでんき」の一つです。また、今回解説した「プライム50東京」の他にもいろいろな料金プランがあります。


また、東京ガスの都市ガス供給エリアになりますが、ガスの販売も開始しています。

電気の供給に関しては、沖縄を含めた全国で行っています。さらに、ガスの販売へ拡大していっている企業になります。
当サイトとしても、安心しておすすめできる企業の料金プランです。